ふみのや ときわ堂

季感と哀歓、歴史と名残りの雑記帳

2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

犬のこもりうた

犬は、いつもそばにいます。人間がふきげんでも、犬をむししても。朝はやくても、夜おそくても。たたきおこされても、まちがって蹴られても。しっぽをふって、でむかえます。犬はしゃべりません。しっぽをぱたぱたするだけです。犬は、いつも、どんなときも…

大阪開催「勝間和代講師によるヘルシオ スペシャルイベント」参加レポ(1/2)

シャープさん主催の、ヘルシオ&ホットクックイベントにいってきました。概要はこんな感じ。「勝間流ロジカルクッキング講義のあと、ヘルシオウォーターオーブンやホットクックを使って、カンタンでおいしい調理技を実習しましょう!(講師:勝間和代さん)…

シンデレラタイムをすぎてから使う魔法について

わたしたちが幼かったころ、祖父母はすぐ、あがなおうとした。じっと見つめていたり、興味をもったものがあれば、すかさず言った。「ほしいんか」甘い声だった。あわてて首をふる。もの欲しげだったのかと、恥ずかしかった。そんな卑しさを、だしてはいけな…

大文字山の地蔵菩薩

大文字山。のぼるのはさほど、魅力的でもない。とびこえる沢も、ともにあるく水路も、劇的な絶景もない。五山の送り火のひとつとしての著名しかない。そして京都はさむい。なにを血迷って、みやこを置いたのかと問いただしたいくらい、暑いし寒い。四神相応…

京セラドームの深夜貸切。4時間20万円。

終電にのって集合する、きわめてヘルシーな、夜あそび。 アリーナに駆けいったとき、野球好きたちが、はっと息をのんだ。息をのんだだけなのに、みずみずしさがこちらまで広がってきた。こころから羨ましかった。強い思い入れが、すこしばかり叶うときの、あ…

ひたむき

犬の姿勢そのものの写真を、お送りします。ずうずうしい愛情のおしうり空気よまないといわれる犬ですが、犬は、かわいがられることを、あきらめません。 (ホームズ著『それが犬の生きる道』より抜粋)

ぼうけん

ときに犬は、ぼうけんにでないといけません。かわいい犬には、旅をさせたほうがいいからです。たかい山も、ふかい谷も、犬のまえには、みずたまりです。この大空のさきを、みましょう。 (ホームズ著『それが犬の生きる道』より抜粋)

かげ

影のある犬です。顔のはんぶんが影です。ソファにゆうゆうとすわります。わがものがおです。犬は、もともと高貴です。マフィアのドンにみえるとおもいます。 (ホームズ著『アート、それは犬』より抜粋)

アンコールワット記7:シェムリアップの食事事情とサービスの微笑

カフェ・クメールタイム なんだろう、この歩くエスカレーター感。カフェ・クメールタイムで、マンゴーシェイクをのんでいる。午前中のアンコールワットのあと、「暑かったろう、シェイクでもどうだい」という企画者の声がきこえる。劇的においしいわけでもな…

参加

ごはんの時間は、テーブルの下にもぐります。人間があつまっているので、犬もいきます。人間の足に、おなかをくっつけます。ちょっとぬくいです。およばれがなくても、参加します。朝も夜も。よばれなくても。じゃまといわれても。しっぽふまれても。いつで…

アンコールワット記6:油断ならないアプサラダンスの舞姫と、プリンスダンコールの歌姫。

眼前で、蠱惑しながらそそのかす舞踏が、くりひろげられている。妖艶か、古拙かといえば、まちがいなく妖しい。誘って、まどわせて、くるわせて、堕落させる。むかしの舞姫は、神につかえて清浄たるか、王につかえて接待を担うか、神につかえて清浄たるふう…

すいふよう。

酔芙蓉です。しろい花が、酔うように、1日でだんだん赤くなります。しろいのは、朝だけです。ゆうがたには、赤いです。そのあと、花ごとおちます。花は、食べられません。 (ホームズ著『犬と四季』より抜粋)

雪や こんこん

雪がふれば、犬はよろこび庭かけまわるらしいです。 でも、犬は、さむがりです。まるくなっていると、「庭かけまわっておいで」と、おこられます。むちゃです。犬も、さむいです。 (ホームズ著『犬のかなしみ』より抜粋)

禁じられた遊び

4才くらいのときに、イスにのることをおぼえました。犬は、短足です。人間は、犬の可能性に感動していました。4才になっても進歩するのが、すごいらしいです。あんなにほめられたのに、禁じられました。犬は、めげません。 (ホームズ著『それが犬の生きる…

にら。

▲スイセン 犬がふみつけているのは、スイセンです。2月ごろに咲きます。さむいのにえらいこです。ちいさいニラのようなやつです。そろそろと、のびてきました。 ぼろく枯れているのは、ハナミズキです。ハナミズキの冬は、早めにきたみたいです。 (ホーム…

アンコールワット記5:バンテアイ・スレイとプレルーフ落日と、炎上する美

ランチは、名高き高級店クロヤーへ。地球の歩き方にものっていたし、ツアーパンフにもわざわざ「クロヤーで昼食」と書いてあった。なにそのもったいぶった感じ。期待してしまうじゃないか。ふみいれると、わかりやすいラグジュアリー感。 なんと、ソファブラ…

おうかがう。

この顔は、おうかがいだてをするときの顔です。目のめんせきがひろいから、しろめがちょっとでます。犬は黒目だけではないのです。しらなかったでしょう。わるいことをしたときは、肩より顔を、下のほうにします。そうやって、下から見上げます。もうしわけ…

アンコールワット記4:ガジュマルがたいらげるタプローム寺院

棄てられるということは、どういうことなのだろう。みやこが、うつる。ひとが去る。遷都されたあとの旧都は、どうなっていくのか。平城京では、魑魅魍魎が跋扈した。木造のたてものは、たびかさなる大火にむなしくなった。それが石ならどうだろう。 ときは1…

たかのぞみ

もっともっととおもうのは、人間の常です。どうでもいいこともあります。そういうときは、犬のまつげの長さでも見ましょう。 (ホームズ著『犬のもたらす薔薇色の日々』より抜粋)

かどわかし

みどりのなかにいると、犬の美しさが際立ちます。うまれたときは、まっしろでした。あんまりかわいいと、かどわかしにあうらしいです。でもだいじょうぶです。犬は、しらないひとがいると、ばうばういいます。執念ぶかいです。いやがられます。人間はいいま…

フルタイムワーカーが、iOS読みあげ機能を駆使して、家事をしながら2か月で50冊読む方法。

多読している人は、ほんとうに読んでいるのか。どこにそんな時間があるの。ひまなんじゃないの。ともだちいないんじゃないの。 と思っている人むけの記事です。まずは、iOSの読みあげ機能をつかえるようにする。iOSは、一度設定すると、2本指で画面上からス…

アンコールワット記3:まぼろしの新都・アンコールトム

三島由紀夫『癩王のテラス』の主人公、ジャヤーヴァルマン7世。戦いをくりかえし、クメール王朝の最盛期をあらわした。と、同時に、はじめて仏教に帰依した、美貌の王。100をこえる病院を、200をこえる宿駅をつくらせ、政治的手腕も、人格もたたえら…

アンコールワット記2:暁天のアンコールワット

アンコールワットは、巨大である。巨きいということには、わかちがたく富がある。アンコール王朝は、富んでいた。ときは9~12世紀。富の根拠は、侵略である。アンコール王朝、またの名をクメール王朝は、インドシナ半島のほとんどすべてを支配下において…

アンコールワット記1:シェムリアップ空港とクメール王朝ディナー

恥ずかしながら、アジア史にあかるくない。アジア自体、ほぼいったことがない。東南アジアは、しごとで一度、インドネシアにいった。朝5時から、街なかになりひびくコーランの大音声に、心底たまげた。おそろしすぎるトイレ事情に、カルチャーショックをう…

おにぎりの朝

さんぽにいっていました。そのあいだに、朝ごはんができていました。およばれを、まっています。いい笑顔で、まっています。 (ホームズ著『食卓と犬』より抜粋)

目のひょうげん。

犬の目を、みてください。玻璃の玉のようです。犬の毛並みを、みてください。ひかりにとけそうです。ひなたをさがして、ここにいます。(ぬくいからです) 犬は、そのたたずまいが、絵になります。 (ホームズ著『アート、それは犬』より抜粋)

おもてなす

こもれび あきのひ はもれび ひだまりきみどり あきのひ 犬の毛並みが、きみどりになっています。秋が、長居しています。おもてなすと、ながくいてくれるらしいです。 (ホームズ著『犬と四季』より抜粋)

はやわざ

なでてもらうために、すかさず、おなかを見せます。なでてくれなさそうでも、とりあえず、おなかを披露します。空気をよんではいけません。あさましくもとめることが、とても肝要です。しかたなさそうに、なでなでしてもらえます。 たまに人間は、はなしあっ…