ふみのや ときわ堂

季感と哀歓、歴史と名残りの雑記帳

2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

地球にやさしい犬

犬は、どこにでも溶けこみます。どこにでもなじみます。こもれびも、いしだたみも、犬のともだちです。みんなにやさしい犬です。

妖怪とゾンビと地蔵盆

8月さいごの週に、地蔵盆がある。晩夏にある。五山の送り火も、お盆もおわったあと、精霊をおくる系の儀式がすべておわったあとに、ひっそりある。いや、ひっそりといっていいのか。夜闇をしのぶという意味では、ひそやかではある。 東京はお稲荷さんが多い…

なんの話だったか、人にはうまれつき優しさは備わってないと、姉がいいだした。

司馬遼太郎の、小学校の教科書むけの文章に、そう書かれていたらしい。あまり意味もなく、姉は、熱弁した。 うまれながらにして、やさしい人はいない。生来、そういうものらしい。おさな児は、酷薄なものだ。残酷ともいえる。痛みにゆがむ顔をみて、へんな顔…

ぬれねずみ。

犬は、みすぼらしくなりました。まるがりと、シャンプーをされました。どちらも、おとなしくうけいれます。じっとしています。いいこです。

はじめましての方におすすめの7記事(50記事から)

50記事こえましたー。やったー。これからもがんばります。めざせ、とりあえず100記事。というわけで、いままでのなかで、よく反響をいただいたものを、ピックアップします。 ストレングス・ファインダーに興味があるひとは 資質ごとに、その資質の特徴…

にくきゅう。

犬はあるきます。とことこあるきます。「どうながたんそく」なので、あめの日は、おなかがぬれます。「なんぎなこっちゃ」といわれます。

ロードバイクにおける友情・努力・勝利について

仲間っていいな(^▽^)みんなでスポーツするっていいな(^▽^)っていう、お前は少年ジャンプかみたいな心境に。 みんなでまとまって走る、自転車の走行会に、はじめていってきた。 ふだんはこころ細い車道も、前にいくつもの背中がみえるし、赤信号になると、靴…

長崎/ランタンフェスティバル

長崎は富んでいた。まぎれもなく富んでいた。長崎奉行は3年つとめれば、蔵が立つといわれた。すその重みで、口がきけぬともいわれた。賄賂が重くて。 長崎はまつりが多い。いまでも多い。そしてその衣装や装置は、むかしのものが、ケタちがいに豪奢だった。…

大阪礼賛、みをつくしても。

大阪には、あえていくほどのところは、とくにない。大阪うまれ、大阪育ちの身として、力強くいえる。だから、そとからきたひとに尋ねられると困る。うーん、京都か奈良にいったら?大阪城にいくなら白鷺城のほうがいいし、神戸の異人館もいい。寺社は京都に…

長崎/異国情緒と文明のモザイク

長崎のどこがよかったって、和風、西洋風、唐風、アジア風の様式がまざりあっているところ。 ▲復元した出島のなかにある、商館。たたみにアジア風の絨毯が敷いてあって、その上に洋風のテーブルセット、壁紙はあきらかに洋風じゃない。 ▲出島の商館。たたみ…

新入りについて(訂正あり)

「したしみ」の演出をしましたが、ほんとうはどうでもいいです。「どうでもいい目」をしています。急にうごいたので、にげました。あぶないです。

妙見山(660m):キリシタンの残光

主神が北極星!家紋が、ほとんどクルス!高山右近の生誕地!寺社の門構えに、そこここに金字のクルスが型ぬかれている。これだけそろって、だれがいえるんだろう。まったくの偶然だなんて。キリシタンと無関係だなんて。小説だったら、伏線にしては興ざめな…

五感をゆるがし季感をもたらすロードバイク礼賛

なにしろ、生々しい。からだをつつむ、風の肌ざわりが。おなかにひびく、道の感触が。濃厚な自然のかおりが。大阪城をめぐる掘りのぐるりを走る。はじめたころは、夏のかおりが強かった。 堀のなかを覆っている黒い森から、虫の声がけたたましく、さわがしい…

長崎/みんな大好き坂本龍馬

長崎は、龍馬好き。実物の3倍くらいの大きさの龍馬像が、長崎歴史文化博物館の玄関入ってすぐに迎えてくれる。ランタンフェスティバルでも龍馬とおりょうの縁結びのスポットがあった。そりゃ高知も、高知龍馬空港になるよねってくらいの、龍馬人気。生きて…

長崎/軍艦島:ほろびのパレルモの浅いささくれ

廃墟美。 戦前に炭坑の島として、栄えに栄え、東京以上の人口密度を誇り、のちに無人島となってから、野ざらしになった廃墟の島。荒廃してゆくものの滅びの美学。 らしいんだけど、ハケで一直線にぬったような青空だから、悲壮感がゼロだった。あんまり雲ひ…

名探偵ホームズ vs 鉄腕アトム

新入りがはいりました。よくしゃべり、よくうごきます。「頭のよさは、ほむちゃんと同じくらい」だそうです。なかなかいいんじゃないでしょうか。

金勝アルプス(滋賀県・605m):絶景アスレチック

岩崖絶景岩崖絶景 という感じだった。最高。 ケモノ道というか修行道というかアドベンチャーというか、あらあらしい道で、始終たのしくてしかたなかった。野を駆け、山を走り回る。ひとの野生がでてくるというか、童心が呼びもどされるというか。なんだか、…

ふゆのひ

夏には、犬は、まるがりにされます。 ほんとうは、犬は、このような高貴なすがたをしています。 どうですか。高貴とは、こういうことです。

えがお。

犬は、いてきをおいはらう、にく好きではありません。犬は、かわいい犬であると、わかってもらえると思います。

包含のものがたり

包含は、包容する。輪のなかにいれたい。エリートでも選民意識がない。自分に似たひとも似ていないひとも、まるっとふくめていく。のれんをあげて、にこっとほほえむ。入っておいでよ。外はさむいね、コタツをつけとくよ。ほらそんな隅っこにいないで、あっ…

「ほむちゃん落ちるよ」

と、いわれます。人間とちがって、犬はおちません。このふんばりを、ごらんください。「なにをみてるの」ともいわれます。見ればわかると思います。

摩耶山(699m)六甲山系:ほろびの残り香

山セミの声はしずかで、ときおり、もの悲しげなひぐらしがきこえる。夏が濃いせいか、名のある山がとなりにあるせいか、山道はひとが少ない。ことば少ななちいさなグループとたまにすれちがう。音も少ない。 少し遅れると、視界にはひとがいない。見あげると…

犬は、見張ります。2

犬は、家のなかだけでなく、まどの外も見張ります。犬は、いてきをうちはらいます。すごいでしょう。「そんのうじょうい」です。

にくへのしゅうねん。

「あわれさと、みぐるしさをこえて、涙ぐましい執念」といわれました。 いい目をししている、ともいわれました。 犬はこれからも、みぐるしく、もとめていきます。 でも、犬には、ありませんでした。

こうとうぶ。

みなさんも、犬のこうとうぶをみましょう。「後頭部を好ましく思うのは、それはもう愛」なんだそうです。「ずがいこつがちいさい」ともいわれました。

犬は、素通りします。

しつこく呼ばれたので、とりあえずいきました。 にくではありません。 犬は、興味ありません。 「アサガオが咲いているあいだはまだ夏」だそうです。