ふみのや ときわ堂

季感と哀歓、歴史と名残りの雑記帳

かどわかし

みどりのなかにいると、犬の美しさが際立ちます。
うまれたときは、まっしろでした。
あんまりかわいいと、かどわかしにあうらしいです。
でもだいじょうぶです。
犬は、しらないひとがいると、ばうばういいます。
執念ぶかいです。
いやがられます。
人間はいいます。
「よわい犬ほど、よくほえる」と。
犬は、そういう人間をも、まもってあげています。


(ホームズ著『それが犬の生きる道』より抜粋)