私訳ストレングス・ファインダー
年度末の人事は、殺伐としている。そのなかで唐突に、脳内の内省が声をだした。内省さんは、賢者なので、朗々とした美声である。こういう意味である。「虚無の虚無、虚無の虚無なる哉、すべて虚無なり」 共感性さんが、あわてる。「やばくない?だいじょうぶ…
わかーる わかるよ~♪ きみのきもちー! ファッションビルを横切っていたら、ふいに耳にとびこんできた。天井から注がれるメロディに、唐突に、全肯定された。前奏がない。いきなり、この歌詞がくる。わかる、わかるよ、きみのきもち。少女のような童顔が、…
ドナルド・トランプから指名され、日本のナショナルディレクターをつとめた、イネス・リグロン。彼女の指導によって、48年ぶりに、日本代表がミス・ユニバースに選出されることになる。というのが能書きなんですが、このひと、目を奪うほどの美人。 あまい…
直したくて、治したくてたまらない。ちいさいころから、くつしたを修繕するという趣味がある。 小学生のころ、くつしたの穴を、糸でくっつけた。穴にむかって、しぼりができるので、どうにも着心地がわるい。親にあきれられた。くつしたなんかをつくろってい…
ボールをひとつ、ふたつ、みっつ。あお、あか、きいろ。ジャグリングしながら、うしろにひとつ投げる。くるっと回転してまたキャッチ。歓声があがる。ボールをよっつ、いつつ、むっつ。みどり、むらさき、だいだいいろ。こんどは、回転しながらみっつ投げる…
6時58分発、まえから3両目。この女性は、いつもしわのないダークスーツ。濃紺がおそろしく美しい。折り目がつきにくいのか、着古し感がない。スーツがまろやかに身に沿っている。パンプスは5~7センチ。ダークカラーばかりだけれど、デコラティブなビ…
ひとは、スイッチを押したら、立ちあらわれる、ホログラフィーじゃない。いまこの瞬間に、パッとあらわれたわけじゃない。生まれてからここまで、なにかに嘆き、なにかを期待され、だれかを見送り、なにかに打ちこみ、なにかを捨てて、ここまで歩いてきた。…
きのうの記事で、ストレングスの順位についてまでいったので、きょうはその使いこなしです。 (1)いま、どの資質を使っているのか、モニターしつづける (2)つかっている資質の、よい面があらわれているか、判別する (3)下位資質は、人から借りる。 …
ストレングスファインダーってすごいらしい。世界をまたにかけるギャラップ社が、とんでもない資金を投げいれて、つくりだした、コンサルツール。ある外資系金融機関では、マグカップに自分のストレングスを書いてまでいるらしい。 勢い勇んで出したはいいも…
わが社がしなくて、だれが挑むのだ。ひっくりかえしたビールケースの上に立って、熱弁をふるう。根拠はない。資金もない。経験もない。でもやれる。やるしかない。 口角泡を飛ばし、身ぶり手ぶりで、訴えかける。60分ほど、暑苦しく演説したら、あたりには…
社会は、ひらかれ、ただしく、くもりなく。みんなに等しく、みんなに機会を。だれもがバッターボックスにたつ権利がある。それをみんなで応援しないといけない。 ルールはあきらかであるべきだ。だれの目にふれても、おなじような判断ができるように。みがい…
競争性は、勝ちたい。現実にめっぽう強い。この現世において、目のまえのあのひとを、ぬきたい。まっしろのテープを切りたい。群をぬきたい。あたまひとつ飛びだしたい。そんな競争性は、おとなげなく子どもにも勝ちにいく。 ということを、小学校の教師をし…
包含は、包容する。輪のなかにいれたい。エリートでも選民意識がない。自分に似たひとも似ていないひとも、まるっとふくめていく。のれんをあげて、にこっとほほえむ。入っておいでよ。外はさむいね、コタツをつけとくよ。ほらそんな隅っこにいないで、あっ…
ものには住所があり、ながれゆく時にも、時間割がある。 朝、おなじ時間におきて、おなじテレビ番組をつける。1回目のCMのときに朝食ができあがり、天気予報のころに着替えがおわり、地域ニュースをするころに、はみがきをしている。ドアをあけて外出をす…
知りたくてたまらない。集めたい。触れたい。食べたい。やってみたい。とにかくインプットしたい。 おいしいものはおいしい。おいしいものを食べたいことに理由が必要?ああ、たべたい。のみほしたい。餓えて渇いてたまらない。 あの甘露がほしい。あの果汁…
ストレングス・ファインダーとは、米国ギャラップ社が200万人を分析して、34にひとの資質をきりわけたものです。ギャラップ社は、世論調査とコンサルティングの会社らしいです。その世論調査の執念がすごすぎて、そこまでして、なぜ、といいたくなる地…
刻一刻と事態は変わっている。現時点では結論はここになるが、言い切れはしない。樹形図のように、あらゆるパターンを検討して、自分の能力で考えうるかぎりでは、おそらくこれが確からしい。ただ、100%はありえない。この世にあるかぎり、全事象を把握…
ねらい定めて、腕ふりかぶって、投げる。外したか。また投げる。そう、近くなっている。それでいい。ストライクゾーンはあの円のなか。決して見誤ることはない。今日も順調。 ゴールのわからない道なんて歩きたくない。なんのための労苦なのか、わかって挑み…
モルモットが迷路のなかを、ひた走っている。壁にぶつかった。どちらを選べばいいんだろう。鳥の目で見下ろしている自分と、モルモットとして走っている自分がいる。ふと横をみると、別のモルモットも一心に走っている。しばし考える。演者がこの数いるとき…
2番はいや。とにかく勝ちたい。なにがなんでも1番がいい。どうしようもなく、むやみやたらに。数値化して。ごまかさないで。あいまいにしないで。 いちばんがわたしだって証明したい。あの白いテープをきりたい。だってたのしい、こころ弾む。ほかに理由な…
自分がとるにたりない存在だなんて、想像するだけで、まるで絶望。けっとばされてどこかにいってしまう石ころだなんて思いたくない。見向きもされないなんて、ぞっとする。雑巾になったほうがまし。 陽光がなければこの世は滅ぶ。それくらいの強烈さで魅了し…