ふみのや ときわ堂

季感と哀歓、歴史と名残りの雑記帳

犬のこもりうた

犬は、いつもそばにいます。
人間がふきげんでも、犬をむししても。
朝はやくても、夜おそくても。
たたきおこされても、まちがって蹴られても。
しっぽをふって、でむかえます。
犬はしゃべりません。
しっぽをぱたぱたするだけです。
犬は、いつも、どんなときも、あたたかくおでむかえします。
わすれないでほしいです。
犬は、人間のともだちです。
ここからいなくなる、そのときまで。

 

(ホームズ著『犬のもたらす薔薇色の日々』より抜粋)