ふみのや ときわ堂

季感と哀歓、歴史と名残りの雑記帳

空の空、空の空なる哉、都て空なり。と、我が脳内のストレングス・ファインダー内省さんが、いい声で言った。

年度末の人事は、殺伐としている。
そのなかで唐突に、脳内の内省が声をだした。
内省さんは、賢者なので、朗々とした美声である。
こういう意味である。
「虚無の虚無、虚無の虚無なる哉、すべて虚無なり」

共感性さんが、あわてる。
「やばくない?だいじょうぶ?」
もうひとりの共感性さんが、わけしり顔で頷く。
「英語版のvanityは、唱えてると、絶対あたまおかしくなるよ」

Vanity of vanity, all is vanity.
Vanity of vanity, all is vanity.
Vanity of vanity, all is vanity.
Vanity of vanity, all is vanity.
Vanity of vanity, all is vanity.

5回書いただけで、クレイジーな風味を発してくる。

着想さんが、突然、目を煌めかせた。
「色即是空は、すばらしい」
おなじ文字からの連想である。

左様、と、自分が思いついたわけでもないのに、内省が頷く。
内省は、ナチュラルに着想にのっかる。
収集心にものっかる。
もらったアイデアや情報を、とりこんで、ぐつぐつ煮立てるのが得手である。
内省はいう。
空即是色、どんなことも、移り変わりゆくのだ。
空は空。虚無は虚無。そうなのだ。
そうやって移り変わり、晴れわたってゆく。
心無罣礙。
さまたげのない心に澄み渡りゆく。
わたしたちができることは、その真理のまえに、跪くのみ。
一切我今皆懺悔。
(内省の勝利)
(年度末の人事の精神状況をお送りしました)

 

▼自分の内面を34つに分割して、名づけて、飼いならす方法の書

さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0

 

▼色即是空は般若心経。空の空は、伝道の書です。

色即是空