山セミの声はしずかで、ときおり、もの悲しげなひぐらしがきこえる。夏が濃いせいか、名のある山がとなりにあるせいか、山道はひとが少ない。ことば少ななちいさなグループとたまにすれちがう。音も少ない。 少し遅れると、視界にはひとがいない。見あげると…
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