ふみのや ときわ堂

季感と哀歓、歴史と名残りの雑記帳

愛犬ホームズの推理

あのね

あのね、おかえりなのです。さむかったです。おつかりさまなのです。犬も、そうおもうです。人間は、さむくて、おかえりで、おつかれさまなのです。犬もね、いいこだったです。うんうん、なでてくれてうれしいです。 (愛犬ホームズ著『犬のもたらす薔薇色の…

ドア。

犬のドアを、ごしょうかいします。すごいでしょう。ちいさいのが犬専用です。人間はとおれません。 たまに、封鎖されています。頭突きをすると、とおれることもあります。挑戦というのがだいじです。みなさんも、していきましょう。あきらめることは、いつで…

ケモノとは。

犬は、ほうっておくと、ケモノっぽくなるそうです。毛皮のにおいがしてくるからです。毛皮は、シャンプーされます。シャンプーのにおいになります。毛皮をきているから、夏があついんだそうです。まるがりにされます。ごじまんの毛皮がなくなります。 ケモノ…

友情

犬のへやの、となりのへやに、これがあります。人間は、犬グッズが好きです。ちょっとおおきいですが、犬のことだとおもいます。犬と人間の、ゆうじょうのことです。ゆうじょうには、おわりがないです。これから犬がおおきくなっても、ゆうじょうがあるとい…

犬のおもかげを追う

犬が新入りをおせわしてあげているので、新入りは、犬のことが好きです。犬に似たものも、お気にいります。「美術館においてあった、ぬいぐるみをはなさない新入り」です。犬の絵があるので、犬のぬいぐるみがあったらしいです。新入りは、みる目があります…

朝をうたおう

うたおう♪ うたおう♪朝が♪ きたよ♪さんぽ♪ さんぽ♪みんな♪ おきて♪さんぽ♪おきて♪おきて♪おきて♪おきて♪おきて♪おきて♪おきて♪ 毎日がたのしい、犬のうたをおおくりしました。 (愛犬ホームズ著『食卓と犬』より)

気づかわしげ。

犬が暴君なのに、かわいがられるのは、たまに、こういう顔をするからです。犬は、しんぱいしています。犬は、気づかっています。犬は、みんなの平和を、まもってます。犬といっしょに、あそんでもいいとおもいます。そうしたら、げんきになるでしょう。 (愛…

犬はゆく。

漆黒の闇も、万里のはらっぱも。足は、4本。まなこはふたつ。しっぽひとつ。犬は、ゆくのである。ただあるくのである。たった一匹でも。 (愛犬ホームズ著『それが犬の生きる道』より)

犬は、ほんとうは、白いです。

いつも犬と似た色のなかにいるから、わからなくなっているとおもいます。犬は、白いのです。色の白いは七難隠します。犬は白いということを、もっとおしたいとおもいます。よろしくおねがいします。 (愛犬ホームズ著『アート、それは犬』より)

接近戦の勝ちかた

人間がしゃがんだので、よろこんで突進しました。まがおです。しっぽはふります。とにかく接近します。鼻柱をつけにいきます。このあと人間は、どうするでしょうか。「ホムちゃん近すぎる」といいながらも、なでなでしてくれます。人間のつごうはどうでもい…

顔色をうかがう。

あのね、あのね、犬もね、人間が、もとから、めくじらをたてていたこと、わかってます。犬はいつもいらないことしますが、犬のせいじゃないです。八つ当たられてるだけです。犬はおうちにいただけです。いやなことがあったんです。つかれてるんです。肉でも…

天に星、地に花、人に愛

と、いうそうです。 愛とは、犬のことです。犬とは、愛のことです。人間には、犬がいるといいからです。だから、ほんとうは、「天に星、地に花、人に犬」です。みんなでとなえましょう。 (愛犬ホームズ著『犬のもたらす薔薇色の日々』より) ▲さくらのつぼ…

ここではしない。

犬は、粗相をするところは、えらびます。するところでして、しないところではしないです。きれい好きです。ほんとはわかってます。わざとやってます。人間は、まっかになっておこるでしょう。ふふん。 (愛犬ホームズ著『いっしょに笑おう犬のジョーク』より…

おきのどく

犬は、外にでるのも好きです。庭へのドアに、人間が近づくと、急行します。人間をおいこし、ドアのまえで鎮座します。「ちがうよ」と、人間が、お気の毒そうにいいます。犬のまえで、ドアはしまります。お気の毒をのこして、人間は去ります。犬のいいところ…

ケモノの本性

いつもみんなにやさしい犬にも、たけだけしいところもあります。このキバをみてください。勇猛をかんじるとおもいます。犬もおこったら、がぶりとやります。人間より、つよいのです。人間なんか、かわいいものです。犬だって、やるときはやるのです。うそで…

にてる問題。

犬の眼は、アーモンドのようなカーブです。役者絵ににています。下をむいたほうが、にています。もう、なんでも犬にみえるとおもいます。犬はどこにでもいます。 (愛犬ホームズ著『アート、それは犬』より) ▲歌舞妓堂艶鏡ににてる。 ▲桃は、散り初め

痕跡

まえの犬のパトラッシュは、いつも「龍のひげ」の上にすわっていました。みどりの、もさもさです。座りごこちがいいらしいです。あんまり長いこと座っているので、ひげが、はげていったそうです。人間はこまりました。でも、追いだすわけにはいかない。犬が…

人権侵害

たまに犬は、人間に、「じんけんしんがい」されます。犬はおこられます。人間どうしが、それは「じんけんしんがい」だと、ののしりあっています。みにくいです。「じんけん」じゃない、「けんけん」だ、ともいっています。おこるのやめてくれたら、なんでも…

偏屈で狭量

犬が、「狭量で偏屈」なのは、こいぬのころ、ひきこもっていたからだそうです。さんぽにあんまりつれてって、もらえませんでした。犬がちっこくて、庭でもじゅうぶん広大だったからだそうです。おかげで、「狭量で偏屈」になりました。だから、ともだちがで…

忠犬ハチ公

犬は、人間がおふろにはいっているとき、ドアのまえで、まっています。でまちといいます。人間は「待っててくれたの」と、おおよろこびします。あたかも、さいしょからさいごまでいたかのように、ふるまいます。ほんとうは、おふろのドアがあく音をきいてか…

窓際で手紙を読む女。

かねてより、犬は絵になると話題ですが、この絵に似てるらしいです。 だんだん、似てる気がしてきたと思います。もういちど、みくらべてください。そうです。アートは、すぐそばにあります。そう、犬のように。(愛犬ホームズ著『アート、それは犬』より) ▲…

あのね。

あのね、ほんとはね、犬もね、改革とか、だいじだとおもうんです。あたらしいこと、しないとだめだと、おもいます。犬なりに、とりかかることもあります。のぼれなかった階段を、かけあがりました。とびあがったら、意外といけました。でも、犬は、おりられ…

かべと、犬と、カーテンと、けがわ。

絵になるとおもいます。銅像にもできるとおもいます。犬は、犬とおなじ色の、けがわによじのぼり、たかだかと、むねをはります。おきまりのポーズです。よくみると、あしはふんばっています。でも、すずしい顔をします。みどりの重いカーテンに、くびをつっ…

まどのそと

まえの犬パトラッシュは、庭にいました。ちいさい犬とちがって、大きかったからです。おおきいこは、おうちにいれてもらえません。夜、人間が、どこかのまどの近くにいると、なにか物音がします。人間はちいさいので、敵がきたのかと、ちぢみあがります。カ…

あした

うまくいかないときは、はやく寝ましょう。あしたがなんとかしてくれます。あしたにたのみましょう。そういうわけで、犬は寝ます。 (愛犬ホームズ著『それが犬の生きる道』より)

去来

だれかがいなくなって、だれかがまたきて、だれかがいます。いなくなったことは、あまりよくわかりません。またきたら、歓待します。犬は、名残りません。ひきずりません。歓待します。ところで、肉はまだですか。 (愛犬ホームズ著『犬のもたらす薔薇色の日…

犬のつめ

人間は、犬のつめを切るのがすきです。自分のじゃないからです。「あんばいを忘れる」と、人間はいいわけします。血がでます。キャンと鳴くと、ごめんごめんといわれます。ごめんじゃないです。いたいです。(愛犬ホームズ著『犬のかなしみ』より)

がじがじの痕跡

イスの足を見ましょう。犬が、ガジガジしたあとが、のこっています。歯がかゆかったので、腹いせにしました。そういう時代もありました。今はしません。おとなのかいだんをのぼりました。キズは、おとこのくんしょうらしいです。ほこっていきたいです。 (愛…

めがわるい

犬は、顔を近づけます。目がわるいからです。においのほうが、早いからです。なめても、いやがらないでください。しんあいのあかしです。でも、いやがられても、傷つきません。とめられたら、やめますが、またします。犬のずぶとさは、「範とするに値する」…

がにまた

ぬきあしさしあししのびあし 庭にでるのは好きです。たまに、ひとりぼっちにされます。だれもいないのに気づいたら、お勝手のドアで、つめをとぎます。「ひ」と鳴いて、えんりょがちに、声をかけます。そうしたら、あけてもらえます。ひとりにされるのはいや…