ふみのや ときわ堂

季感と哀歓、歴史と名残りの雑記帳

かべと、犬と、カーテンと、けがわ。

絵になるとおもいます。
銅像にもできるとおもいます。
犬は、犬とおなじ色の、けがわによじのぼり、たかだかと、むねをはります。
おきまりのポーズです。
よくみると、あしはふんばっています。
でも、すずしい顔をします。
みどりの重いカーテンに、くびをつっこんで、まどの外をみます。
目を光らせ、いてきを打ちはらいます。
タイトルは、「そんのうじょういをする犬」にすると、いいでしょう。
重厚のひとことです。
(愛犬ホームズ著『アート、それは犬』より)