ふみのや ときわ堂

季感と哀歓、歴史と名残りの雑記帳

公平性のものがたり

社会は、ひらかれ、ただしく、くもりなく。
みんなに等しく、みんなに機会を。
だれもがバッターボックスにたつ権利がある。
それをみんなで応援しないといけない。

ルールはあきらかであるべきだ。
だれの目にふれても、おなじような判断ができるように。
みがいて、みがいて、ガラスのような、まなこをもって。
透かしても、反射させても、分光させても、耐えうる明度をもって。
だから贔屓は、看過できない。

わたしたちは、みなが、ひとしなみ、舞台にたつ権利をあたえられているのだ。
何人も、それを奪うことはできない。
たとえそのひとが、いかに優秀であろうとも。
たとえあのひとが、どれだけ愚鈍であろうとも。
そんなことを、だれが判断するというんだろう。
お金も、ステータスも、傾国の美貌にも、まなこを曇らせてはいけない。
スポットライトもひとりずつ。
マイクも全員にまわしたい。
 
規律は、一朝一夕にできたものではない。
血と涙と、間断なき努力の礎があったのだ。
だれかが身命を賭し、あまたのひとを動かし、制度を変えていった。
だれかの悲劇が、万斛の涙を注ぎ、てんびんを動かした。
うたれてひびき、けずられ伸びた、規範こそが、この社会をバランスしている
理由がある。益がある。利がある。
それがないのなら、いっそ動かないほうがいい。

混沌は、整理されなければいけない。
予見可能であらねばならない。
それが安心をあたえ、長い目でみて、めぐみをもたらす。
そのために、動かざるをえないとき、公平性は、立ちあがる。
わが身を粉にしてでも。


・公平性×信念だと、社長は社長だからといって、えらくないと感じる。
・自我と反対にでやすい。
・調和性といっしょに上にでやすい。
・公平性の上司の下に、最上・着想・自我の部下がいると、部下は、やめたくなる。

ストレングス・ファインダー 実行力資質
アレンジ 回復志向 規律性 公平性 慎重さ 信念 責任感 達成欲 目標志向

 

 てんびんは、フォルムが美しい。

『イタリアザマック 天秤』