ふみのや ときわ堂

季感と哀歓、歴史と名残りの雑記帳

2018-08-27から1日間の記事一覧

高校生くらいのころ、宮沢賢治の雨ニモ負ケズをひいて、「さふいふ人にわたしもなりたい」といったら、

父が、しばらくだまって、静かな声でいった。「デグノボーとひとに呼ばれるのは、きついものだよ」 た、たしかに。意図するせざるにかかわらず、父から、そこはかとなくただよう哀愁。高校生は、二の句をつげられなかった。 なぜこの話を思い出したかという…