ふみのや ときわ堂

季感と哀歓、歴史と名残りの雑記帳

ストレングス・ファインダーの読みとき超入門(1/2)

ストレングスファインダーってすごいらしい。
世界をまたにかけるギャラップ社が、とんでもない資金を投げいれて、つくりだした、コンサルツール。
ある外資系金融機関では、マグカップに自分のストレングスを書いてまでいるらしい。

勢い勇んで出したはいいものの、はて。
これ、どうすれば。
という方たちのための記事です。

 上位の資質について

上位7位は、利き手。


もう自分にくっついているものなので、つかっていることすら、わからない。
指摘されても、わからない。
ボールが飛んできたら、とっさに利き手ではらう。
脊髄反射なので、あたまを通らない。
気づかず、ぶつかっているひとをみたら、なんでよけないのかとふしぎに思う。
ナチュラルにつかいこなしているので、みんなができると思ってしまうふしもある。
あたりまえだと思っている。
なんでみんな、できるのにしないの、裏の意図があるのかな、とすら、勘ぐる。

最上志向は、コストパフォーマンスが大好き。
最短距離をいきたい。
活発性は、とにかく、反射で動いてしまう。
やりたい、やろう!突破しよう!
戦略性は、まわり道をしてでも、うまくいかなくても、修正をくりかえして、目的地にたどりつく。
最上からみると、活発性は、数を打ちすぎているように感じる。
活発性からすると、戦略性は、まどろっこしい。
戦略性からすると、最上がいうようなベストなんて、存在しない。道をつけかえ、やりかえるだけだ。

活発性は、奇襲をしかけて強行突破する。
最上は、斥候を送りだし、もどってくるのを待つ。
戦略は、数手先に思いをやりながら、南風が吹くタイミングを見極める。
おたがいに、もどかしい。


トップ7は、燦然とかがやく、無敵の資質。
とても強い。
強すぎて、影もできる。
つよみは、ゆがみ。
ゆがみは、痛みに通じている。
あんまり強すぎて、自己基盤がぐらついているときには、弱みづかいをしてしまう。
悪いように、悪いように、表出してしまう。

たとえば、指令性なら、強みとしてつかっているときは、緊急時の司令塔のように、たのもしい指揮ができる。
弱みとしてふるいだすと、必要なくても、むやみやたらに、相手をコントロールしてしまおうとしてしまって、衝突する。

責任感なら、背中の十字架が、重い。
たのまれてもいないのに、かついだ十字架が、骨にくいこむ。
最上×責任感をもっていたら、完璧にできないと、自分はおわりだと思ってしまう。
そしてその完璧を、まわりにももとめてしまう。


8-10位は、身につけているもの。


メガネ、コンタクト、時計。
腕をあげて、盤面をこちらに向けて、時間をみることができる。
会議中でも、ちらりと目にする。
気軽につかっている。

メガネはずっとつけているけれど、外そうと思えば、外せる。
ねむるときは、つけない。
やめておこうと思えば、使役しないですむ資質。
とてもバランスのいい順位。
このあたりの資質からすると、この上の資質は、なま身の刀身をふりまわしているように見える。
一撃必殺だが、自分までえぐる。
まったく気の毒。

11-15位は、バッグのなかにあるもの。


ポーチ、サイフ、ハンカチ。
かばんのなかには、おきにいりのものたち。
ボタンがとれても、だいじょうぶ。
かばんのなかに、回復志向があるから。
ソーイングセットをとりだして、さっとリカバリできる。
そういえば、社交性も、かばんに入れっぱなしじゃなかったっけ。
あたらしく開拓しなくても気にならないけれど、社交場にいくと輝ける。
ひととひとのあいだを泳いで、ああ、たのしい。
たまには、パーティもいいものね。

 下位の資質について


下位10位は、どんなにがんばってもひねりだせないので、あきらめる。
そういわれても、手放せない。
だって、下位は、苦手意識が強い。
まんなかのあたりは、できるようなできないようなものなので、あんまり気にしていない。
でも、不得手なものは、手にいれたいと思っている。
憧れている。
あの武器があれば、自分はもっと強くなれるんじゃないかと、ふだんから思っているものたちがならんでいる。

でもこれはあきらめる。
ただ、あきらめ方は、「この資質特有の到達方法をあきらめる」わけであって、それっぽいことは、あきらめなくていい。

たとえば、着想
着想をもっていないと、アイデアマンが、かっこよくみえる。
でも、戦略的思考群のほかの資質で、時間はかかっても、着想のだすような答えに、もっていくことができる。
着想は、疾走する。
むやみに早い。
星がふってきて、べつの星とぶつかって、かちっとくる。
ピカッ
キラッ
ポーン。
これは着想にしかできない。
星のふらせ方を、着想に聞いてまねをしてもしかたない。
着想は、説明できない。
「ピカッときた」としかいわない。

ただ、ほかの思考群で、おなじ結末を、導きだすことはできる。
戦略的思考群も、時間をかけさえすれば、できる。
これが、「着想特有の到達方法をあきらめる」ということで、着想のだす答えをあきらめなくてもいい。

 

▼それでもあきらめきれないひとに。
なぜあきらめたほうがいいのか、ということを、イメージしやすく解説してくれている記事が。
このベクトルの図、直感的にわかると思います。

 

あとは、ひとの力を借りること。
横に、着想を座らせる。
「ねえねえ着想さん、例の、ペカッ、ポーンをやって」とたのめばいい。
着想は大喜び。
これで解決。


下位について、補足。


昔は、ギャラップ社は、自分のデータを、順位だけでなく、どれくらいあるかも表示してくれていた。
それをみると、トップ5にかたまりすぎて、12位以下はほとんどない、横並びで0に近い、といった事例もあったそう。
なので、下位の順位は、そんなに差がないかもしれない。
どんぐりの背比べの可能性がある。
そしてとても重要なことに。元も子もないことに。
ボトムは、育たない。

 

燦然とかがやく、あまねく晴れわたる、上位をつかいこなそう。

つかいこなしかたは、2/2につづきます。

 


▼わたしは活発性ボトムなのですが、「はじめることがゴール!」と、トップにあるひとが書かれてます。
トップにある内省のせいで、わたしは活発性がさがっているのだと思うのですが、いいことばですよね。
はじめることがゴール!
そのさきはなんだろ。
めでたしめでたし、のあとは?(そう考えるのが内省)
ああそっか、Happily ever afterだ!(思いついてうれしい着想)

 

 ストレングスをだすのに、いちばん安い方法は、今も昔も、この本だそうです。2017年に2.0がでました。トップ5位までしかでないですが、入門としてぜひ。

さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0

さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0

 

 こんなのもでてます。

ストレングス・リーダーシップ―さあ、リーダーの才能に目覚めよう

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