ふみのや ときわ堂

季感と哀歓、歴史と名残りの雑記帳

ストレングス・ファインダーの読みとき超入門(2/2)

きのうの記事で、ストレングスの順位についてまでいったので、きょうはその使いこなしです。

(1)いま、どの資質を使っているのか、モニターしつづける

自分の行動と、どの資質かを、紐づけする。
たとえば、やろうやろうと思っていることが、動きだせないとき。

最上志向は、完璧なものをだしたい。
そのための時間がないから、動けない。
ここで、最上をよくないようにふるっていると、自覚する。
ああ、自分を足止めしているのは、完璧をもとめる最上志向だ。
そこで最上は思いなおす。
ほどほどでいいや。最上もちの60%の出来は、ほかのひとからみると90%にみえるはずだ。

慎重さは、条件がととのわないと、動けない。
あれはどうなったの、まだじゃなかったっけ、あの可能性をつぶさないと。
ここで、慎重さは、はっとする。
これは慎重さだ。
自分が思っている条件はなにかを、つきとめればいい。


上位の資質は、もう反応なので、とめようとしなくてもいい。
点眼をするつもりで、目薬をかまえているのに、まばたきがとまらない。
どうしても眼は、異物がこわい。
まばたきはとめなくていいから、まぶたを、手でおさえればいい。
とめなくていいから、なにが暴れているのかを、よく見つめる。

 

はい、このあたりで、モニタリング、めんどうだなぁと思ったみなさま。
わかるけど、それやって効果あるの?と、よぎったみなさま。
こころに訴えられないと動かないの、知ってます。
どうして強みにフォーカスしないといけないのか。
切々と、波濤のごとく、おしえてくれている記事を引用します。
共感性2位は泣きました。
そしてころっと誓いました。
そうだ、やっぱり上位資質をいかすほかない。
ほかにわたしに道はない。

強みをいかすことが、どれほど有用か、どれだけ人生を左右するか。
わたしは涙で、前が見えません。
というわけで、つづけます。
億劫ですけれど、地道なことです。
愚直にひとつひとつ確認するしか、ないように思います。


(2)つかっている資質の、よい面があらわれているか、判別する

上位の資質は、強みとしても弱みとしても、つかってしまう。
強み使いと弱み使いの、どちらの面がでているか、自覚する。

たとえば、最上志向なら、相手が優秀じゃないと、とたんに興味を失ってしまう。
これが弱みづかい。
有名な例として、ノアの箱舟があると、最上は、優秀な人しかのせない。ひどい。

包含もいっしょにもっているとき、最上志向とからまりあって、みんなでいっしょに上をめざそうよ、という風になる。
これが強みづかい。
包含版のノアの箱舟は、全員をのせようとする。すごい。

強みづかいだけできていればいいけれど、ほとんどのひとは、そうじゃない過去がある。
上の資質は、エネルギー値がとても高い。
上位資質というジャックナイフをふりまわして、相手も自分も傷つけてしまうことが、ままある。
その過去を見つめなおすと、自分のくせがわかり、これからの弱みづかいを避けるよすがとなる。


(3)下位資質は、人から借りる。

どの資質をもっていないかわかっていて、だれがそれをもっているか知っている、というのは、とても僥倖。
その部分を指定して、お手をお貸しくださいとたのむだけでいい。
相手はごきげん。
使い手であることを、認めてもらえているから。
自分はというと、見つめすぎず、無難にやりすごすくらいがいい。


(4)上位資質が、よろこぶことをする。

その資質に、栄養をあたえる。
たとえば、内省は、考えることがなにより好き。
静寂のなかで、考えさせてほしい。
めまぐるしい日常に、句読点を打たせてほしい。
ねむるまえに10分だけでも、自分だけの時間をもつ。
それが内省という資質に、養分を与えることになる。

ひるがえって、コミュニケーションは、ひとと話すことで考えが深まる。
内省は、沈黙のなかで、自分で掘っていくけれど、コミュニケーションは、ひとに一度ぶつけることで、深化していく。
だれかに話したい。
だれかと脳内を交換したい。
話していくうちに、自分でもわかっていく。
だから、意見を投げあう相手が必要。
その時間をとることで、コミュニケーションという資質が満たされ、育ってゆく。


(5)だれかのために上位資質を使ったときのよろこび、無限大。

ひとが自己効力感、自己肯定感をもつために、いちばんてっとり早いのは、だれかに「ありがとう」といってもらうこと。
ありがとうを収穫できるなら、なんでもいい。
でも、とりわけ、得意なことであったら、よりいっそううれしい。
見せびらかしたいくらいの得意技だと、ことさらうれしい。
その決め技を、チームビルディングに用いて、みんなに貢献する。
それこそが、円熟。


いたずらに自分を、もてあまさない。
なま身の刀身を、ふりかざさない。
ねらいをさだめて、必殺技をくりだす。

これがストレングス・ファインダーの用い方です。

 

 

さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0

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