Twitterでバズったふるさと便をやってみた2(上州編)
いまは江戸住みの、上州人から、ふるさと便が届きました。
(奥州人からとどいた、第一弾はこちら)
ばーーーーん!!!
トリセツが、すごい。
というか、ふるさと便って、トリセツがついてくるもんだっけ?
郷愁を誘う手書きに、写真までついてる。
この上州人は、モテそうなきれいめギャルのおねえさんで、屈強な山女なんだけど、字が、おしとやかでびびった。
こんな一面があったとは。
しかも、やたら古里に、くわしい。
そんなまじめな一面があったとは。
読んでいるだけで、群馬への理解が深まる。すごい。
これぞ正しき、ふるさと便。
メンバー内で、
「ふるさと納税をしたかなと思った」
「返礼品かと思った」
と言われてて、こう返してた。
「ほめても、減税しないから!!」
これから使っていきたい。
そんな褒めても、減税しないから。
照れているのに、お上から目線。徴収するほう目線。あたらしい。
ハラダのラスク
「数年前にTVで紹介されてから、一気に全国区(?)のお菓子になった。家のお菓子入れにわりとよく居るやつ。だいたい親が会社でもらってきてた。県民大好きお菓子だと思う。プレーンが一番うまい」
経緯から、日常のようすまで、ありありと描写する、これぞふるさと便。
どうやって火がついたか、どのようにお茶の間にあるのか、唱歌ふるさとが聞こえてきそうな、リアリズム。
プレーンがいちばん説は、かたい。チョコレートがかかっているやつも、ラグジュアリーで好き。
旅がらす
「温泉が豊富な県でもあって、鉱泉せんべいって割と身近なお菓子だったんです。でも、これが鉱泉水つかってつくられてるのは最近知った。派手さはないけど、県内スーパーで気軽に買える地元みやげとしては、ラスクよりなじみある」
ちゃんと名産のガイドをしていて戦慄する。
しかもちゃんと地域密着型。
いままでの、ネタに走ったふるさと便は、なんだったんだ。
ちいさいころ、おじいちゃんにつれってもらった温泉でたべた、炭酸せんべいの極上のうまさを思い出した。おじいちゃん…( ;∀;)
大和屋のカフェチョコ
「地元のコーヒー屋の作ってるコーヒー味のチョコ。一口サイズで甘すぎなくて、ついつい食べすぎるやつ。わたしのお気に入りなんですけど、これ兵庫で作ってるの今はじめて知って、ちょっと衝撃受けてる… でもこれホント好きなので、一袋おしつけます♡♡」
小学生のころよくたべた、ときめく味がした。
コーヒー牛乳の味。
あまったるくて、あまやかしてくれる、ミルクたっぷりの味。
パッケージもレトロでかわいい。
なにこのノスタルジックな便。うーさーぎーおーいしー
▼唐突に、明治マーブルチョコを思い出した。食感が同じ。これ、よく食べたな…。せつない。
赤城フーズの甘梅
「どうやらカリカリ梅の元祖らしい。知らんかった。わたしはカリカリ梅って苦手で、あんまり食べなかったけど、地元の友達はカリカリ梅好き多いのも、もしかして元祖企業が身近だったからなのだろうか…」
カリカリ梅について、ふだんまず話すことがないので、たぶん身近だからじゃないだろうか。
味は、カリカリ梅そのものだった。
そんなものあったな、存在として。
小学生のころぶりに食べた。
まだ生きてたのか君は。
あと、カリカリ梅ってあんまりいってると、ゲシュタルト崩壊してくる、カリカリ梅。
正田醤油のスパイシーしょうゆ
「タバスコデザインがかわいくてつい買った。地元スタジアムに名前ついてたり、けっこう手広くやってる群馬の醤油メーカー。都内の近所のスーパーに置いてある刺身用の醤油とか、納豆のタレとか、よくみるとここの醤油だったりしておどろきだった」
だいぶ手広い×苗字で、そんな気がしたら、やっぱりそうだった。
いまの皇后の本家筋。由緒正しい。ボトルかわいい。
あれ、タバスコって、スパイシーソイソースだったっけと思ったら、たばかられてた。
タバスコにソイの要素はなかった。
こぼれ繭せっけん
「オシャレ女子アピールしてみたかったんや… 世界遺産になった富岡製糸場もまだいってないエセ県民なわたしですが、繭の生産量も多いので、シルク関連品のオシャレアイテムも最近増えてるみたいなんですよ。ぜひおこしください」
唐突に、投げやり。
でもちゃんと名所案内をあみこんでる。
いまのとこ、オシャレ感ゼロだけど、セピア色のおもひで感は100%です。こーぶーなーつーりしー
においをつけていない、純な石鹸のかおりがする。
谷崎潤一郎の作にでてくる、なよやかな女性のうなじからかおる、なまなましいかおり。
ペヤングソースやきそば
「説明不要でしょ?(๑'ڡ'๑)୨ これ、群馬だって知ってた? わたし最近まで知らんかった」
知らんかった(๑'ڡ'๑)୨
いまのところ3分の3で、みんな、ふるさと便にやきそばをつっこんでる。
焼きそば好きでもないので、ただのシャレである。連歌みたいな。
たぶん食べくらべても、ぜったい同じ味がする。
さっき、オムソバにしたら、ペヤングソースと、とろっとしたオムと、ブラックペッパーのハーモニーが秀逸だった。
くろほのこんにゃくジャーキー
「群馬ってこんにゃく生産全国一位なんですよ。知ってました? これ、けっこう酒のつまみに良いらしくて、美味しいって聞いたことあるんですけど、まだ食べたことないんですよね。なんででしょうね…( ´~` )」
名産知識をさらっとおりこみつつ、そのキャラ設定は誰なんだ。
食べたことのないものをほりこむ、ストロングスタイル。
ジャーキーは、なんというか、「無」って感じの味でした。無。
焼きまんじゅうせんべい
「これも食べたことない(*ˊᗜˋ) 群馬のソウルフード「焼きまんじゅう」とぐんまちゃんがデザインされたもの、1つくらい入れたかったんや…」
上のほうにでかく白抜きで「群馬限定」とある。
ひっくりかえすと裏にも「群馬限定」。
ぐんまちゃんは「上州はこれだよ!」と言い、裏にあるぐんまちゃんも「上州ry
群馬推しがすごすぎるこの一品、よくよく味わった結果、ふわっとあげた海老せんだった。
なつかしい。ゆーめーはーいーまーもーめーぐーりーてー
結局、焼きまんじゅうがなになのかは、わからずじまい。
▼えびのはいっていない、「ふわっと」だと思う。類似品で「ふわり」もあったような。
▲ぐんまちゃんのズーム。
これぞ正しきゆるキャラ。
ねらったゆるさじゃない、ほんもののゆるさだ!!!(ほめてる)
許諾ナンバーが書いてあるのが、ちょっとせつない。
この牧歌的モードにそぐわぬ資本主義。
みればみるほど、「ゆるい」以外の感想がうかばない。
▲ねらわれたゆるゆわ、ひこにゃん。彼は、ゆるさの皮をかぶっているだけである。ぜんぶ計算である。
▲それに比べて、ぐんまちゃんのこの安定感。
なんの動物だろうと思ったら、ポニーらしい。
まじでか。2足歩行してないか。アイデンティティはだいじょうぶか。
ぶっとい手足、ただの点の、目と口。
とりたてて表情のない顔。
無垢そうな、裏のよめないキティちゃん顔。
昭和を思い出す。わーすーれーがーたき ふーるーさーとー
「あれ、ふるさと納税したかな?返礼品がとどいたのかな」的な、群馬からのふるさと便でした。