ふみのや ときわ堂

季感と哀歓、歴史と名残りの雑記帳

Twitterで流行したふるさと便をやってみた

Twitterで去年くらいにバズった、ふるさと便をやってみた。
住んでいるところの違う4人で、おたがいの地元品を、予算をきめておくりあうもの。

というわけで、第1便、届きました。
伊達藩に住んでいる子から。

 焼きそばBAGOOOON。
「全国区だと思ってたんだけど、東北信越限定らしくていれてみたよ」

さすが、ふるさと便。
ふるさと感あふれるのか、そのへんのスーパーで見るような気がするのか、よくわかんないラインをねらってきた。
地方あるある。全国区だと勝手に思っているパターン。
しかも、パッケージに、そこはかとなく既視感が。
出どころはマルちゃん。
これ、UFOって書けば、関西で売(略)
わかめスープを突然ドッキングしてくるサービス精神。

岩手塩ラーメン

ラーメンの上にもワカメ。れんげのうえにもワカメ。
このパッケージをまわすと、歯ごたえのあるワカメをでかでかと喧伝してあった。
謎のワカメ推し。
ワカメ強い。ワカメ敵なし。

いちにちせんべい汁
「せんべい汁は、県北の文化なので正直よくわからないんだけど、それなりにおいしいとおもう」

送り主のコメントが、投げやり。
この現代において、県北と県南で、文化が断絶されているとは。
文化の伝播について、思いを馳せざるを得ない。

陸奥の国 人は登米のだし
「めん類のつゆとか煮物とか、あとふつーに飲んでる…。ネーミングなぞだけどうまいよー」

うん、ネーミングが謎。製品名の出汁より、米アピールがすごい。
米はどこにあるんだ。
と、思っていたら、「登米」は地名らしい。
かといって、ネーミングの謎はとけない。
あと、ふつーに飲むのか。だしを。

萩の月
「説明不要の仙台銘菓」

あれ、送り主、仙台に住んでたっけ。
と思ったら、ふるさとの定義を、みちのく全体にしたらしい。
狭義のままだと、せんべい汁が大量につっこまれている図を想像した。
「博多通りもん」と、これは、味を完全に把握しているのに、何度たべてもうまい。

おつまみ東北流 割りせんとわさび柿ピー 明太子味 鮑の肝醤油いり
「わりとしっかりした味だよ」

わさびなのか、めんたいこなのか、肝醤油なのか。
盛りすぎじゃないだろうか。
送り主の「わりとしっかりした味」は、前フリなのか。
しっかりって何。激辛とかなのか。
安定の柿ピーに戦慄が走る。

前沢牛ラーメン 前沢牛入り 濃厚醤油スープ
「高級感出したかった」

正直でよろしい。

おかしつめあわせ


「奥州ポテト:ひやすとおいしい
きわめて美味だったけど、ジャガじゃなくて、サツマのほうのイモだった。

「くるみクッキー:クッキーと呼んでいいかわからない
かたかったです。

「畑のずんだ:ままどおるのずんだ版だと思ってくれてかまわない
ままどおるでした。

「岩谷屋ようかん:地味だけど老舗の味
老舗の味でした。

 

東北生まれ緑茶の紅茶
「お酒の代わりにはならんけど、まず飲んでみらい」

突然の方言推し。

ずんだサイダー
「これがいちばんトンチキかもしれぬ…酒のかわりにいれました。トクベツだよ♡」

酒のかわりにスタメンにはいったサイダー。
パッケージの情報量がすごすぎて、処理できない。
枝豆パウダー使用。伊達政宗のかぶとの三日月。

そして東北ずん子さん。
なまえが書いてあるから、ずん子さんなんだろう。
ずんだ的なものを、こっちにむけてくれています。

そしてこれ。だれ。
ぐぐったら、「ずんだサイダー まずい」でサジェストがあったんですが。
「きわもの系サイダー」とかでてきたんですが。
仙台四郎さんらしいです。
誰!!!
ずん子ですら、なまえ書いてあるのに!!!
四郎はそれ以上に有名だっていうの!!!


……ぐぐったら、有名人みたいです。
もとは実在の人物が、くりかえされる迷信と偶像化により、福の神に転じたそうな。
す、すごい。
人間の可能性をつきつけられた心地がする。
しかも亡くなったのが明治35年。
近い。
人神化も、ここからスタートする。
あるひとつの写真館が、明治福の神として、かれの写真を売りだした。
いまや、神社に合祀されていたり、寺院でサンタクロースの仮装をさせられたり、しているらしい。
人間の業と可能性を、いっしょくたに、つきつけられた心地がする。
というわけで、福の神とずん子さんに、はさまれたずんだサイダー、のんだらまた記事にします。
レビューを読んだところ、攻撃力がすごいらしいです。

 

送り主がいってた「みちのくの圧倒的ふるさと感」を十二分に堪能できました。
仕送り、ありがとうおかあさん。東京で一旗あげてくるよ。