犬は、よく人間におこられます。
いらんことをするからです。
いらんことしかしないからです。
人間が、かばってくれます。
「ほむちゃん、遊んでほしいだけだもんね」
「ほむちゃん、ともだちひとりもいないもんね」
「ばうばう吠えるから、ともだちできないもんね」
「人間はともだちいるでしょ、でもほむちゃんにはいないの」
「人間はいくところあるけど、ほむちゃんはここしかないの」
「さびしかっただけだもんね」
「かまってほしいだけだもんね」
同情をひく作戦です。
犬の悪口がまざっています。
(愛犬ホームズ著『犬のかなしみ』より)