ふみのや ときわ堂

季感と哀歓、歴史と名残りの雑記帳

自己確信のものがたり

わが社がしなくて、だれが挑むのだ。
ひっくりかえしたビールケースの上に立って、熱弁をふるう。
根拠はない。資金もない。経験もない。
でもやれる。やるしかない。

口角泡を飛ばし、身ぶり手ぶりで、訴えかける。
60分ほど、暑苦しく演説したら、あたりにはだれもいなかった。

それでも、わたしはできる。
わたしは決断をあやまらない。
ほかにつたえることがあるだろうか。
知っているのだ。疑いようがない。それでじゅうぶんだろう。
だれにもなにも、褒められずともかまわない。
否定もいらない。反応もいらない。認められずともかまわない。
わが歩む道に、不可能はないのだから。
この道は、どこまでもつづく、一本道だ。
まっすぐ太く、飛行機までとばせる。
そんなバカでかい道路をつくって、戦争でもするのかと揶揄される。
身の程を知らないと、笑われる。
それがなんだっていうんだ。
両側には、ケヤキの大樹がならんでいる。
成長の早いケヤキは、天にむかって樹勢をあきらかにする。
秋になれば赤らみ、凍てつくと葉を落とす。
落葉はつきもの。
新緑の謳歌を、ひと月で顕現させる、この気勢、この気魄。
わが血の沸騰する音が、耳までとどいている。
飛ぶ鳥をも、かならず撃ってやろう。

だから、だれかに指示されたくなんてない。
自由に選びたい。リスキーだってわかっている。
やりなおせる。ふたたび立てる。そこまでふくめて、一本道なのだ。

そう、うまくいかなくても、ころんでも、きっと自分はできる。
できると思うから挑戦する。
だけど若いときは、できないこともある。
うしろ指をさされ、口だけだと冷かされた。
大言壮語が、ほら吹きになった。
だれも振りむいてくれなくても、ビールケースの上で演説した。
自分ができるという感覚を、どうしたって捨てられなかった。

時を経て、自己確信は実力をおびるに至った。
むやみやたらな大言壮語は、現実になった。
進撃は、もう止まらない。


・自己確信はレア資質。上位にもつ人は少ない。
・自信がないのは、自己確信が下位であるからではない。
・ご本人に聞かないとわからないけれど、インタビューなどをみると、ソフトバンク創業者の孫さんが、まさにこの資質を体現しているようにみえる。

ストレングス・ファインダー 影響力資質
活発性 競争性 コミュニケーション 最上志向 自我 自己確信 社交性 指令性


自己確信のもつ自信は、だいぶ特殊な色合いがあると感じます。
一般的な意味での自信とはいいがたい。
どう育てたのか道筋がみえない。
先天的なものではないか、血で継承されるのではないかと検証中。

ソフトバンク創業者の孫さんのお兄さんのインタビューはこちら。孫家はみんな自己確信がありそうな気がします。

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