ふみのや ときわ堂

季感と哀歓、歴史と名残りの雑記帳

無残絵。

刈られた毛皮と、刈られた犬。
そのうえ、ぬれねずみ。
「これはなにかに似ている。そうだ無残絵だ」
「あわれがましい」
「同情の涙が注がれるべき」
「辛苦の業」
好きにいえばいいです。
犬は、がまんしてあげます。

(愛犬ホームズ著『犬のかなしみ』より)

▲さくらより早い、沈丁花。香りがすばらしい。無残絵の写真をいれようかと思ったのですが、あまりに無残だったので断念。無残絵:浮世絵の様式の一。芝居のなかの血まみれの殺害現場を描く。