ふみのや ときわ堂

季感と哀歓、歴史と名残りの雑記帳

この極北の世に、ぎりぎり人間をつづけている寒がりさんに、おすすめの電熱ベスト

さむい。
さむいとは悪である。
さむいというただ一点でのみ、冬とは仲よくやれない。
ご遠慮ねがいたい。
空気よんでほしい。
君の冷えた左手を、僕の右ポケットにお招きするための、この上ない口実なんていらない。
外でたくない。
風邪ひく。
冬眠したい。

とはいえ、人間として、社会的生物のふりをしないといけない。
さむいけど、しごとにいかねばならない。
さむいけど、あんまり引きこもると、人間としてまずい。
冬になったらワ―ケーションとかいって、カリブ海のセント・バーツ島で年越しする、一縷ののぞみは捨ててない。
でも今日がさむいのである。
あしたもさむい。

ダウンコートはいい。
ふともも近くまであるやつは、あたかも羽毛布団をまいているかのようである。
ぬくい。最強。
難点がある。
ファッションとかいうものが、行方不明になる。
毎年、行方をくらませつつも、やはり、こころの隅では思っている。
見た目的に、これはどうなのか。
雪だるまではあるまいか。
アスパラの豚バラ巻きではないだろうか。

ほんとうはスポーツをして、筋肉が発熱してくれたらとてもいい。
ついでにカロリーなんかも消費してくれたら、なおさらいい。
燃費、悪くなってくれていい。
食べても食べても、筋肉が熱をもって、カロリーゼロにしてくれるなんて、こんなありがたいことはない。
飢饉におちいったとき、いの一番に餓死してもいい。
ちなみに江戸四大飢饉は、寛永、享保、天明、天保の大飢饉。
だいたいみんながおなかをすかせている社会なので、ふとっているともてた。
痩せぎすの日焼けが多かったので、ふとった色白が人気だった。
たとえば相撲取り。
興行日数はすくないのに、羽振りよく遊んでくらしているようにみえた。
もてるもの、もたざるもの。
価値観というものは、レアリティに影響される。

深いようで、まったく浅い結論に達したところで、寒がりのみなさまに、おすすめの電熱ベストを紹介します。
こんなひとに。
・人間として、もう自家発電する気がない。
・筋肉発電は、来年のじぶんにたくした。
・やせ我慢もしない。
・冬眠をゆるされる、高等遊民ではない。

わたしがつかっているのはこれ。今年で2シーズン目。
コートの下に着る。


▲女性はMサイズでOKだとおもいます。

●いいところ
・電熱線が5カ所にある。類似品のなかでも、最多。
・ベストタイプなので、アウターに響かない。
・モバイルバッテリの替えをもっていれば、永久につかえる。
・外出先では、ひざかけにもなる。
・「服が光ってる!」と、ほめられる。

●よくないところ
・単品で着ると、ファッションが再度行方不明。
・防弾チョッキかな?
・電熱線がはいっているので、やや重い。

 

いましらべたら、電熱線が8カ所のも新しくでてた。
しぼるポイントは、
・電熱線の数
・スリーブがあるかないか
だと思います。

 ▼末筆ながら、冬がさむくてほんとうによかったひとにはこちらをおすすめします。

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