ふみのや ときわ堂

季感と哀歓、歴史と名残りの雑記帳

にくきゅう。

 

たまに人間は、犬のにくきゅうを、にぎにぎします。
犬は、動じません。
どうでもいいです。
なすがままです。
犬の前あしをふりながら、「握手」といったりもします。
犬は、動じません。
なすがままです。
無です。
そんな犬をみて、人間は「興味なさそうでかわいい」といいます。
ぜんぶ、人間が勝手にやっていることです。
人間のひとりあそびです。

(愛犬ホームズ著『犬はどうでもいい』より)