ミス・ユニバースとストレングスファインダー!
ドナルド・トランプから指名され、日本のナショナルディレクターをつとめた、イネス・リグロン。
彼女の指導によって、48年ぶりに、日本代表がミス・ユニバースに選出されることになる。
というのが能書きなんですが、このひと、目を奪うほどの美人。
あまいたれ目に、小づくりで主張しない鼻、厚くてキュートなくちびる、そして当然のようにブロンド。
このひとを、はじめてテレビで見たときの衝撃たるや。釘づけになった。
ハリウッドセレブのような美貌、ひきしまったヒップ、ピンヒールからのびるカモシカのような美脚。
香水がこちらにまでかおってくるような、絵に描いたようなフランス美女。
そんなひとが、日本人女性にむかって、あなたたちはもっと自信をもつべきだ、こんなにすばらしいのに、と熱く語る。
次の瞬間、著書をぽちってた。
ひさしぶりにその本をめくってみたら、あまりにもストレングスファインダーっぽかったので、引用。
『世界一の美女の創りかた』イネス・リグロン
ミス・ユニバース・ジャパン・ナショナルディレクター
あふれでる最上志向
ファイナリストのある女の子に「あなたの脚は良くてスリムで本当に素敵ね!」と褒めると、その子はびっくりして、「そんな!私なんて」と大慌てで否定するの。
こんなシーンが本当によくあるのだけれど、私のほうがびっくりよ。
自分自身のチャームポイントに気付いていないなんて!
日本の女性たちは、どうしてこれほどに自分の魅力を見出したり、誇ることに無頓着なのかしら。
「謙遜している」のではなくて、もっと根は深い気がするわ。
そう言うと大抵の日本人は「自分のダメなところを挙げて、それを反省して直す」という、まるで病院のカウンセリングのようなアプローチ方法を選ぶのでしょうね。
その発想をまったく逆転させて!
自分のチャームポイントを見つけて、それを伸ばしていくことだけを考えましょうよ。
しびれるほどの最上志向!
あんまり典型的すぎて、ははあと、感嘆した。
例文として、どなたかおつかいください。
ちなみに、ダメなところをあげて、反省して直します系は、回復志向。
回復族のみなさま、自分のチャームポイントをのばしましょう(私も5位です)。
目標志向!未来志向!
自分なりの目標を、例えば「私は世界一の美女になる」と具体的に書き記しましょう。
そしてイメージトレーニングをしながら戦略的に取り組むのよ。
私は世界大会に向かう前の理世に「あなたがミス・ユニバースになるのよ!」と言い続けました。
さらに「もしミス・ユニバースになったら?」とその先までイメージさせたの。
「すぐにニューヨークに引っ越すことになるわ……。どこのアパートメントに?銀行口座はどうしようかしら?」と細かく具体的なことまで。
目標が定まっていればイメージがしやすいから、そのプロセスで自分が何をするべきなのかが明確にわかって、日々をぼんやりと無駄に過ごしている暇はなくなるでしょう。
自分なりの目標を立てる。
なんでもいい。
とりあえずたてる。
とりあえず立てなきゃ走れない。
いつも立てる。
それが目標志向です。
「自分なりの目標」と限定しつつも、「世界一の美女」と、でかい看板をたててます。
さすがイネス。
どこが自分なりなのか。
どこがたとえばなのか。
目標をたてたら、あとは弾道ミサイル、叶うまで離さない。
叶うまで追いつづける。
具体的にイメージさせるあたりは、未来志向。
アパートメントや、銀行口座まで、妄想をめぐらせる。
こまかく描写するのこそが、未来志向のさが。
まっしろのキャンパスに、具体的に描いて、こころは弾むばかり。
ビジョンボード
はっきりとこの用語が書いてあったわけじゃないけれど、具体的手法は、これ。
そのためには最新の流行を発信するファッションマガジンに常に目を通しておき、気に入ったスタイルの写真を集めてコラージュを作りましょう。
それをクローゼットのドアに貼り、着替える時や、ショッピングに行く直前に目を向けてみるの。
その積み重ねで、徐々に自分らしいスタイルが身についていくはずよ。
このあたりは、ビューティーディレクターといえども、非常にビジネス書っぽくておもしろい。
ビジネスのひとだしね。
根性
それとはべつに、このひとのことばの使いかたのチャーミングなところは、たとえばこういうところ。
「私にはどうせハイヒールは似合わない」と思い込んで、まったく履かない人すらいるみたいね。
もし「ハイヒールは疲れるから嫌」と言うのなら、あなた、まったくのトレーニング不足よ!
ここ、ほんとに好き。
マインドじゃなくて、突然の筋肉。
唐突に、テストステロン。
チャームポイントがどうとか、褒めそやしてくれたのに、ばっくり断言。
最後に、いかにもフランス美女が言いそうで、ウィットに富んでいるので引用。
「テーブルをともに」という表現に、ヨーロッパみを感じる。
別のステージに住んでいる人たちにムキになるなんて、パワーの無駄遣いじやないかしら?
森理世がミス・ユニバースに輝いた時、日本のオジさん向けのスポーツ紙や週刊誌でバッシングされたことに彼女はとても傷ついてしまったの。
だから私はこう言ってあげたわ。
「理世、大丈夫よ。あのオジさんたちとあなたが食事のテーブルを共にすることは決してないから」と。
もしオジさんに低俗な言葉をぶつけられて、「セクハラよ!」と怒鳴るあなたの顔はおそらくエレガントではないはずよ。
それよりも「あら、私に興味を持っていただいてありがとう。あなたもとっても素敵よ!」とチャーミングな笑顔で返して、相手を丸め込んでしまうの。
▲これを読んで、君も世界一の美女になろう!(筋肉)