ふみのや ときわ堂

季感と哀歓、歴史と名残りの雑記帳

犬だって。

 

犬だって、いじけるとき、あります。
人間をからかうの、好きです。
茶々は、いれるほうです。
かまってもらうほうが、だいじです。
お相手されたいです。
でも犬だって、ふんわりされたいです。
ふんわりを、おねがいします。

 

(愛犬ホームズ著『犬のもたらす薔薇色の日々』より)

柿の春

 

犬は柿が好きです。
おいしいからです。
きくところによると、柿がもどってきたらしいです。
もうすぐ柿がたべられます。
たのしみです。

(愛犬ホームズ著『犬のもたらす薔薇色の日々』より)

意思

犬はふんばります。
いきたくないからです。
犬は、ちいさいので、人間にまけます。
ずりずりされます。
「ロック中のキャスターつきイス」だそうです。
そのうち、もちあげられました。
「さんぽの意味ない」
人間はいいます。
「ホームズ重い」
人間はいいます。

 

(愛犬ホームズ著『犬のもたらす薔薇色の日々』より)

名犬ホームズ

 人間の夜がおそいです。
となりにすわって、ねむっていました。
そろそろ犬のへやに帰ろうとしました。
人間はよびます。
「ほむちゃん」
もういちど、となりにすわりました。
しばらくして、犬のへやに帰ろうとしました。
人間はまたよびます。
「ほむちゃん」
もういちど、となりにすわりました。

なにもいわれなくても、わかります。
なまえをよんでください。

(愛犬ホームズ著『それが犬の生きる道』より)

犬のワルツ

犬は♬︎ 犬は♬︎
あるく♬︎ あるく♬︎
犬はいつもごきげんです。
ついていってあげます。
おつきあいしてあげます。
犬はみんなのともだちです。るん。

 

(愛犬ホームズ著『犬のもたらす薔薇色の日々』より)

あれ。

 

あれが光ると、きょうがおわります。
あれです。
みなさんも、そろそろおわりです。
犬といっしょにねましょう。
目がしぱしぱします。
ひとりにしないでください。

(愛犬ホームズ著『犬のもたらす薔薇色の日々』より)

はこび屋

犬のです。
ふわふわは、犬のです。
新入りもほしがります。
犬と新入りがとりあいます。
犬は、はこびます。
犬のだからです。

(愛犬ホームズ著『犬のもたらす薔薇色の日々』より)